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縫合を
デヴィッド
列車の衝突事故があった
大動脈損傷患者が…
君に頼めるかな？
やりましょう
彼は14時間　　メスをにぎりっ放しよ
レズリーが亡くなって―
それ以来　仕事の鬼
肉体的に限界のはずよ
でも他に誰が？
待ってよ　　なぜ彼だけに頼るの？
彼は名医よ
デヴィッドの　　ファン・クラブに入ったの？
まだ未練が？
どういう意味？
恨みでしょ
レズリーと結婚したから
バカバカしい　　他にも名医がいたわ
ロニー・ウォルシュ
きっと　やりたがるはずだわ
ロニーなんて　　まだ経験不足よ
あなたは賢いけど　　世間を知らないわね

これ以上　無理はしないで
体がもたない
どうすればいい？
分かってるでしょ？
あなたは…
何だい？
逃避してる
そんなことはない
逃げるどころか　　いつも考えているんだ
“なぜ妻を独りにして　　ロニーと出かけたのか？”
“僕がいれば” と
あなたが―
数多く手術をしても　　レズリーは生き返らない
ああ　分かっているつもりさ
最近 生きていると　　実感できるのは
仕事をしている時だけなんだ
気が紛れる
他の時は？
何かが起きそうな　　予感がしたことは？
何が起きるか分からないけど　　ただ何かを感じたことは？
気にしないで　　疲れてるんだ
私は―
あなたと違って　　仕事をして家に帰るだけ
それが人生
他に望みは？
そんな余裕は
余裕か…

首尾はどうだ？
バッチリ
車を修理に出したら　　彼　“明日は僕が送る” って
君は美しい
聞き飽きたせりふ
君としたいことがある
君も　きっと気に入るよ

息ができないほど　　すごいスピードだったわ
ゴメンよ　車を飛ばすと―
スピードが　　過去を忘れさせてくれる
分かるわ
この座席　革張りね　　倒れるんでしょ？
聞いて　デヴィッド
奥さんを亡くされたこと　　本当に　気の毒だわ
もう人は愛せないと？
家へ…
待って
もう少し
話を聞いて
彼女の死　悲しかったわ
世界が一瞬　真っ白に
分かるよ
でも　泣いてばかりも　　いられない
つまり…
人は行くべき道に　　進むことになると思うの
そうだな
心のどこかに何かを―
感じない？
やめろ！
君は美しい　でも僕は―
心の準備が―

待ってくれ　　先に話し合おう
何を？
よしてくれ
やめろよ
許して　私のことを―
好きかと…
クロエ　君はステキな女性だ
でも僕には　　バラ色の未来の予感が…
どこかで誰かと出会える
レズリーを失ってから　　そういう予感が…
あなたが悪いのよ
女を誘って森にドライブ
誘ったのは君だ　　森を抜けるのが近道だと
誰が誘おうと無関係よ　　来たのは事実だもの
関係あるさ
やめて
家まで送って
傷ついたわ
触らないで

私の独断じゃなく　　理事会の規則で決まってるのよ
それは間違いだ　承服できん
苦情でも申し立てる？
するとも　こんな非常識な　　話は阻止する
自分の立場を考えて　　発言した方がいいわよ
それは脅しか？
脅すなんて手間は　　私には必要ないの

僕に話が？
悪い話だ
デヴィッド　単刀直入に言う
クロエが君を　　暴行容疑で起訴した
このままロスで　医師として　　働くことはできる
だがこの病院では君の職を　　解かねばならん　裁判が―
終わるまでは

おやすみ
また明日

なぜ浮かない顔をしてる？
間違ってない？
驚いたね　罪悪感か
よく聞くんだ
今さら後戻りはできないんだよ　　分かったな

ロニー　クロエよ
話があるの
もう耐えられない

裁判のことを？
なぜクロエが…
女は永遠の謎さ
キャリアも人生も台無しだ
僕は無実だ　　彼女がウソをついてる
僕は君を信じているよ
力になれることがあったら　　何でも言ってくれ
窮地に立たされたときは　　男同士　助け合おう
世間が醜いとは　　思いたくないが…
よせよ
クロエは破れたブラウスを　　旗のように振る女だ
なぜだ？
理解できない
“女の恨みは恐ろしい”
僕が何をした？
何もしなかったのが　　原因かも…

裁判が心配だわ　ロニー
大丈夫だよ
それに―
そのきれいな手は　　もう悪に染まっている
証言台に立ったら　　ありのままの真実を
証言台？
聖書に手を置いて宣誓を？
幾つか質問されるだけだよ
そんな…
デヴィッドも法廷へ？
クロエ
君は美人だ　　頭がよくて　セクシー
破れたブラウスで　　出廷すれば勝つ
簡単に言うのね
僕たちが勝利を手にする　　簡単なことだろ
“家まで送っていく途中―”
“君の魅力に抵抗できず　　デヴィッドは君を襲った”
男だったら　ついフラフラと
あなたも　そうしてた？
もちろん　　これが終わったら―
君と僕は一心同体だ
本気なの？
本気だとも
いいチームだろ
チーム？
君と僕…
それにママ

あなたが悪いのよ
私が？
とぼけないで
彼は？
男の車に乗るってことは―
ある期待があるからよ
“ノー” は “ノー” なのよ
何なの？
彼が車の中で　あなたを　　襲うなんて　あり得ないわ
ウソだと？
罠にはめたのよ
罠ですって？
そうよ
誰かの入れ知恵ね
私は何も…
分かってるのよ
誤解よ
あなたは悪い人じゃない
でしょ
彼の一生を台無しにしたいの？
振り向いてくれないからって―
彼を陥れていいの？
あなたは　善い人なのよ
本当のことを話してくれたら　　力になるわ
誰の計画？
言えない
話して
罪になるのよ
刑務所行き？
いいえ　大丈夫よ
あなたは首謀者じゃない
それじゃ誰なの？
ロニーよ
ロニーは嫉妬してたの
心臓外科の頂点に立つのが　　ロニーの野望だったのよ
大丈夫　私がついてる
ジャスミン
親友はあなただけ
聞いてる？
ただ一人の親友
お邪魔かな？