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オススメ : .KK : キム×ケリーファンサイト (→台詞集)
 3 宇宙人襲来 .... 4 ベントン 窮地に立つ .... 6 突然の訪問 .... 7 だれか助けて .... 8 私たちが踊るダンス .... 9 最高の贈り物
 11 疑い .... 12 後悔 .... 14 森の中の散歩 .... 15 告白 .... 16 魔女狩り .... 20 強制収容を逃れて .... 21 和解 .... 22 凶悪犯人
 
3.宇宙人襲来 #138 "Mars Attacks"
 
4.ベントン 窮地に立つ #139 "Benton Backwards"
 
6.突然の訪問 #141 "The Visit"
 
7.だれか助けて #142 "Rescue Me"
 
8.私たちが踊るダンス #143 "The Dance We Do"
 
9.最高の贈り物 #144 "The Greatest of Gifts"

Kery 「うるさいわね、いつまで言ってるの? あら、キム」
 Kim 「はあい、(循環器質)の患者はここ?」
Kery 「診察3号の男性が(腹筋誘導)の世界記録を作るんだって」
 Kim 「わかった」
Kery 「こないだ電話しようと思って」
Kery 「(hiccup)」
 Kim 「あら」
Kery 「ごめんなさい」
 Kim 「かからなかったでしょ? 電話機の調子が悪くて」
Kery 「あら、そうなの、聞いてれば、それを、プレゼントしたのに…。メリークリスマス」
 Kim 「あら、うれしい」
Kery 「あの、旅行に行ってて、見つけて、どうしてもと思って。持ってないといいんだけど」
 Kim 「どうもありがと」
Kery 「どういたしまして」
 Kim 「あけてもいい?」
Kery 「あ、あとで」
 Kim 「わかった」
Kery 「(hiccup)」
 Kim 「頭を逆さにして水を飲むとすぐに止まるわ。私はね。いつもそう」
Kery 「ありがとう」
 Kim 「じゃあね」

 Kim 「あたしを呼んだ?」
Kery 「あ、ええ。外傷2号に、犬に噛まれた子ども。ショックが大きいので精神科のフォローが必要かと思って」
 Kim 「わかった」
Kery 「開けてみた?」
 Kim 「何を?」
Kery 「ほら、プレゼント」
 Kim 「ああ、ごめん、まだなの」
Kery 「私も行く」
 Kim 「そお」

 Boy 「パパは来るの?」
 Kim 「分からない」
Kery 「今、ママが、電話してる」
 Kim 「来ると困る?」
 Boy 「殺されるよ。こっそり戻そうと思ってたんだ」
 Kim 「戻すって何を?」
 Boy 「ウィンストンは大丈夫?」
 Kim 「犬のこと?」
 Boy 「薬で眠らせないよね?」
 Kim 「かわいそうだけど、理由もないのに、人間に襲いかかる犬は…」
Kery 「(hiccup)」
Kery 「ごめんなさい」
 Boy 「待ちきれなくて」
 Kim 「何が?」
 Boy 「プレゼント開けちゃったんだ。開けたらやっぱりエアライフルで…」
Kery 「それで犬を撃ったの?」
 Boy 「試しただけだよ」

 Kim 「7号の患者が自発的に入院すると言ってるわ」
Kery 「ごめんなさい。しゃっくりよ」
 Kim 「今のは?」
Kery 「ランディの方法よ。わらにもすがる思い」
Kery 「気に入った?」
 Kim 「とっても。初版ね。高かったでしょう?」
Kery 「友人が喜ぶなら少々高くても構わない」
 Kim 「友人か」
 Kim 「…あなたと同じページを開きたいわ」
Kery 「同じページ?その本の…?」
 Kim 「あたしたちのこと。私は友人はいらないの」
Kery 「ああ、あれね。あのこと。わかってるわ」
 Kim 「いいの?」
Kery 「いえ、でもあなたのことは好きだからいいお友達でいられると思う」
 Kim 「そうはいかないの。あなたはストレートだけど、私はそうじゃない。前にもそういう友人がいて、結局上手くいかなかったの」
Kery 「このままでいいじゃない。2人でいると楽しいし、気分が安らぐし。共通点は多いし…」
 Kim 「だから友達ではいられないの」
 
11.疑い #146 "Rock, Paper, Scissors"

 Kim 「ねぇ、ケリー、(ヒラースキー)が自傷で治療を受けたって聞いたけど?」
Kery 「そうよ、うちの縫合バサミでお腹を刺したの」
 Kim 「家へ返したの?」
Kery 「傷は浅くて、腹膜は無事だった」
 Kim 「精神科の診断が必要じゃない?」
Kery 「彼は常連で毎週傷をつくってるから」
 Kim 「エスカレートしたら危険よ」
Kery 「まだ自殺を試みたことはないし、これまでに3度もおたくで入院を断られてるの」
 Kim 「自傷は報告するのがルールよ」
Kery 「はぁ、狙いは食事と人との接触よ。そんなことでいちいち報告…」
 Kim 「ケリー、個人的な感情を患者の治療に持ち込むのは間違ってると思うわ」
Kery 「何?」
 Kim 「私たちはプロよ」
Kery 「私は医学的に適切と思われる処置をとったまで」
 Kim 「あたしを避けてる事実とは関係ないかしら?」
Kery 「ありません。それは邪推よ。どんなに軽傷の患者でもいちいち相談にのりたいのなら、いつでもERにいらっしゃい」
 Kim 「ありがと」

Kery 「何してるの?」
Crtr 「相談してます」
 Kim 「入院させるわ」
Kery 「どうして?」
 Kim 「自傷のおそれがある」
Kery 「大量のコカインを飲み込んだ事と関係あるの?」
Crtr 「わずかな量ですよ。それに、麻薬使用は当局に報告する義務はないし」
Kery 「でも、麻薬密輸となれば報告の義務が生じると思うけど」
 Kim 「あの子はディーラーじゃないわ。過ちを犯して命を落としかけたのよ」
Kery 「自殺するおそれはないでしょ?」
 Kim 「何を意固地になってるの?」
Kery 「誰が?」
 Kim 「18の少女よ」
Kery 「ちょっと外してくれる?」
Crtr 「彼女を刑務所に送っても解決しませんよ」
Kery 「外しなさい」
 Kim 「なあに?」
Kery 「二度とあんな、口を利かないで、レジデントの前で。わかった?」
 Kim 「誰がそうさせたの? あなたが私の処置を妨害したからよ」
Kery 「ERの患者よ」
 Kim 「私は相談を受けたの。入院させるわ」

Kery 「どうも」
 Kim 「あら、どうも。ここに座りたいんなら、今あけるから、待ってて」
Kery 「いえいえいえ、そうじゃなくて、オフィスに電話したら、多分ここだと言われて。話したい事があるの」
 Kim 「今さら話す事なんてないでしょ」
Kery 「こんな風にこじれるなんて私、思ってもみなかったわ」
 Kim 「すぐ忘れるわ」
Kery 「同僚として、あなたを心から尊敬してるの」
 Kim 「今日のことがあっても?」
Kery 「寂しくて」
 Kim 「それも忘れる。2、3週間もしたら、また元の関係に戻れるわよ」
Kery 「そうじゃなくて。もっと親しいお付き合いを」
 Kim 「疲れてるのね。おやすみ」
Kery 「キム、待って」
Kery 「独りにしないで」
 
12.後悔 #147 "Surrender"

 Kim 「ケリー、新しいタオルをシンクの上に置いとくわ」
Kery 「どうもありがとう」
 Kim 「今日の勤務は何時から?」
Kery 「ああ、9時よ」
 Kim 「あら、それじゃあ、急がないと。コーヒー飲む?」
Kery 「ええ、頂く。どうも」

 Kim 「凄く似合うわよ」
Kery 「何が?」
 Kim 「あたしのブラウス」
Kery 「ああ、これ。長すぎない?」
 Kim 「いいえ」
 Kim 「大型の湯沸かし器でよかったわ」
Kery 「何?」
 Kim 「たくさん使うから」
Kery 「ごめんなさい」
 Kim 「違う、私もなのよ。20分も浴びることあるわ。芯から、温まるの。特に冬はね」
Kery 「外は寒い?」
 Kim 「みたいよ。ベーグル食べる?」
Kery 「いえいえ、いらない。病院でなにかつまむから」
 Kim 「大丈夫?」
Kery 「ええ、独りで着られる」
 Kim 「じゃなくて、昨夜のこと。後悔してる?」
Kery 「いえ。ただ、いつもと違うけど」
 Kim 「だと思うわ」
Kery 「よかった」
 Kim 「ほんと?」
Kery 「ええ」
 Kim 「じゃあ、病院で」
Kery 「ええ」
 Kim 「それじゃ。またあとでね」
Kery 「ええ。 ねぇ、あの…、もちろん、分かってくれてると思うけど、これは2人だけの秘密よ」
 Kim 「もちろんよ。開けてあげる」

Kery 「(サワーミルク)の?」
 Kim 「クリーニングに出したら匂いも取れたみたい」
Kery 「ほんとだ」
 Kim 「でしょ?」
Kery 「社会病質者ではないの?」
 Kim 「ええ、そうね。社会に順応出来ないけど、入院は必要ないわ。警察に任せましょ」
Kery 「ありがと」
 Kim 「またね」
 
14.森の中の散歩 #149 "A Walk in the Woods"

 Kim 「あら、起こした?」
Kery 「ううん」
 Kim 「寝かせとこうと思ったのに」
Kery 「いいの、一度帰らないと」
 Kim 「少し持って来ておいたら? クローゼット開けるから、使って」
Kery 「ぎっしりつまってるのに?」
 Kim 「どこかあいてるところがあるわよ。押し込んじゃうわ」
 Kim 「髪を乾かしてくる」
Kery 「うん」
 Kim 「また見せてほしい?」

 Kim 「うそでしょ、ステファニーが?」
Csty 「そ、突然シアトルへ引っ越したわ」
 Kim 「デボラと一緒じゃないの?」
Csty 「知り合ったスチュワーデスに夢中なの。スチュワーデスだって」
 Kim 「あら、あなたを探してたところ。クリスティよ。クリスティ、ケリーよ」
Csty 「はぁい」
Kery 「どうも」
 Kim 「上でコーヒーを飲んでたの」
Csty 「それで下までついてきたの。話ばかりで誰もあなたを見たものはいないから」
 Kim 「みんなで食事する予定なんだけど、あなたもどう?」
Kery 「その時間には出られないわ。ごめんなさい」
 Kim 「あなた、今日は6時であがりでしょ?」
Csty 「大丈夫、許してあげる」
Malu 「あの、隊長、おばあちゃんの退院のサイン。CTが終わったんだ」
 Kim 「7時半に」
Kery 「いいわ」
Csty 「楽しみにしてるわ」
 Kim 「じゃあ」

 Kim 「どうしたの?」
Kery 「ああ、こんな仕事もうやめたい」
 Kim 「みんなもう揃ってるんだけど、出られる?」
 Kim 「食事よ」
Kery 「そっか、待ってて、すぐに終わるから。カーター、足の裂傷の縫合、早くしなさい」

Csty 「ビッキーは男性とデートしてるし、キャロルは結婚するわ」
 Kim 「まあ、2人とも15年間もゲイパレードに張り切って参加してたのに」
Kate 「信じられない」
Csty 「どうして? だってみんなに祝福されるし」
 Kim 「遺産もしっかりもらえるし」
Csty 「週に何回かお相手するだけでがっぽりいただき」
 Kim 「下品な話してごめんなさい」
Kery 「いえ、いいのよ」
Csty 「ねぇ、考えたらここにいる人はみんな、キムと寝てるのね」
Kate 「あ、そうなんだ」
 Kim 「何を言い出すの?」
Csty 「彼女2度目のデートはトレーラーで迎えに来た?」
Kery 「ううん? 何の話?」
 Kim 「レズビアンのジョークよ、下品ね」
 Kim 「ねぇ、もう一杯飲む?」
Kery 「いえ、私は失礼する。明日は早番なので」
 Kim 「ケリー?」
Kery 「ごめんなさい。お会いできて楽しかったわ」

 Kim 「待って。怒ったの?」
Kery 「いいえ」
 Kim 「じゃあ、どうして帰るのよ」
Kery 「私はあなた達のなかに入っていけないわ」
 Kim 「クリスティは学生時代、ケイトは10年も前にほんの少し付き合ったお友達よ」
Kery 「そうじゃなくて、私は場違いなの。経験もジョークもお友達も、なにもかもよ。
    あたし、もちろん、あなたが好きだけど、ライフスタイルまで合わせることは出来ない」
 Kim 「厳しいことを言うわね」
Kery 「また電話する」
 
15.告白 #150 "The Crossing"

 Kim 「ケリー」
Kery 「はぁい」
 Kim 「自殺未遂は誰?」
Kery 「外傷2号の若い子」
 Kim 「方法は?」
Kery 「踏切に車を止めたの」
 Kim 「ええ、十分に合格ね」
Kery 「落ち込んでどん底状態よ」
 Kim 「無表情?」
Kery 「後悔はしてない」
 Kim 「自殺しようとしたことを?
Kery 「列車事故を」
 Kim 「あら、ほんと」
 Kim 「今夜は12時前に帰れそう?」
Kery 「ううん、無理ね
 Kim 「わかった」
Kery 「起こさないようにするわ」
 Kim 「いいえ、起こして」
 
16.魔女狩り #151 "Witch Hunt"

 Kim 「自殺願望の強い患者の評価を頼まれたんです。果たして入院が必要かどうか」
Det1 「精神科に?」
 Kim 「そうです」
Det2 「そしてあなたは必要だと診断した」
Det2 「そうですか?」
 Kim 「そうよ。彼女は、自分の、性的アイデンティティが混乱していて、
    臨床的に鬱状態で、自分自身を傷つけようと様々な方法を考えてました」

 Kim 「上に移りましょう。その方が落ち着くわ」
Mari 「イエス様がここへ来たらどうするの」
 Kim 「看護婦に上に案内させるから」
Mari 「ほんとに?」
 Kim 「ええ」
Mari 「ありがとう」
 Kim 「安心して」
 Kim 「あら」
Kery 「ちょっといい?」

Kery 「また血まみれマリア?」
 Kim 「根はいい人よ」
Kery 「呼び出したのに…」
 Kim 「患者もトラブルを起こすし、それどころじゃなかったの」
Kery 「今朝の警察はなに?」
 Kim 「聞いてればよかったのに、面白かったわよ」
Kery 「だって、7時半から仕事で…」
 Kim 「あたしもよ」

Kery 「何も逃げ出したわけじゃないわよ」
 Kim 「誰がそう言った?」
Kery 「それより、何しに来たの?」
 Kim 「例のシャノン・アラスの件よ。列車事故を起こした自殺未遂の子。たぶん、あなたも聞かれるわ」
Kery 「何を?」
 Kim 「彼女、私をセクハラで訴えたの」
Kery 「何?」
 Kim 「私があの子に性的関係を迫って、触ったって」
Kery 「何か根拠があるの?」
 Kim 「30人以上も犠牲者を出したので、なんとか話題をそらせたかったんでしょ」
Kery 「でも、なんでそんなことを言い出したの?どうしてそんなこと知ってるの?あ、あなたが…」
 Kim 「レズビアン?」
 Kim 「あたしが言ったの」
Kery 「言った?」
 Kim 「励まそうと思って」
Kery 「なんでまたそんな…。どうかしてるんじゃない?」
 Kim 「励ます必要があると思ったの」
Kery 「初めて会った情緒不安定な患者に自分の私生活を明かすなんて、なにそれ」
 Kim 「だってあの時は…」
Kery 「行くわ」
 Kim 「あとでまた」
Kery 「ええ」

Kery 「ドクターレガスピー」
 Kim 「どうも」

 Kim 「誰か来て欲しい人はいらっしゃらないの?例えばご主人とか」
Womn 「別れたの」
 Kim 「彼の名前は?」
Womn 「エドよ。エド・ジャフリースだけど、今はボストンにいるの」
 Kim 「そう、警察が聞きたい事があると言ってるけど、大丈夫かしら?」
 Kim 「じゃあね、終わる頃を見計らってまた来ます」
Womn 「ええ」

 Kim 「あら」
Kery 「どうも」
Kery 「どんな具合?」
 Kim 「落ち着いたわ」

Kery 「あの、さっき、ロマノはどうだった?」
 Kim 「はぁ、女性蔑視で独善的。例によって、罵倒された」
Kery 「で、あなたは?」
 Kim 「事実を。患者のシャノンは、性的アイデンティティで悩んで、危機的状態だったので、同性愛は異常ではないことを教えたって」
Kery 「それで、私たちのことは何か言ったの?」
 Kim 「ああ、そのこと、あたしは口が堅いから大丈夫よ」
Kery 「そういう意味じゃなくて」
 Kim 「じゃあ、どういう意味よ!」
Kery 「いいから聞いてよ。この問題は世界的に認められて既に市民権を得ているとあなたは思ってるけど、実際はそうじゃないの」
 Kim 「だからなに? 偏見をもつ連中に気兼ねして日蔭を歩けっていうの?」
Kery 「いえ、違うわよ。あなたは現実から目をそらせてる。公然とレズビアンを自認する女性がが病院の管理職に1人でもいる?」
 Kim 「ケリー?」
Kery 「だだの1人もいたことがない」
 Kim 「それとなんの関係があるの?」
Kery 「だからあたしの立場もわかってと言ってるの」
 Kim 「これはあなたの問題じゃないでしょ。レズビアンの事実に正面から取り組まずに、恥じて悩んで自殺を試みた若い女性のことよ」
 Kim 「そんな人だったの」

Roma 「ドクターウィーバー、ついに待ち人きたるか。さ、みなさん家へ早く帰れるように、早速本題に入ろう」
    ドクターレガスピーは一時的に魔が差したと思いたいが、思わぬ過ちを犯してしまった」
 Kim 「不愉快な発言です」
Roma 「そうか? 不愉快なのはこっちの方だ。患者に自分の正体を暴露して」
Ansp 「ドクターレガスピーは、当病院全体にとっても、精神科にとっても貴重な財産であり、
    彼女が意図したことはその時の状況からみて非常に勇敢だったと思う」
Roma 「勇敢どころかまったくばかげた行為だ」
Ansp 「ロバート、それは言い過ぎた。精神的に問題がある患者は医者に言いがかりをつけるもんだよ。
    私なんか血を吸うために催眠術をかけたと、非難されて往生した」
Roma 「それは次の機会に検討しよう。しかし、私の知る限り、あなたは吸血鬼じゃないが、レガスピーはレズビアンだ。そうだな?」
 Kim 「その事実を職場で隠したことはありません」
Roma 「ご親切に。患者にもだ。節度を知らん」
 Kim 「レズビアンと未成年相手の痴漢とは違います」
Roma 「私は、犯罪聴聞会の間、公務から離れる事をすすめる」
Ansp 「それは時期尚早だ」
Roma 「いや、先制攻撃だ。もし、運が強ければ訴えは取り下げられて、いい教訓を得て復職出来るかもしれん。
    付け加えることは? ウィーバー。仲間の一人として」
Kery 「仲間?」
Roma 「女性の患者を治療する女医として」
Kery 「いえ、ひと言。ドクターレガスピーは、優秀な医師です。非難されてるような行為を彼女がするとは思えません」
Roma 「非常に立派な意見だ。説得力に満ちあふれている。私の裁判の時には証言してほしくないな。
    以上。ミーティングを終わる。さ、夕食だ」
Ansp 「あの男は無視しろ。一時の辛抱だ」

Kery 「ごめんなさい、私…。ま、待って、キム、行かないで、ねぇ、お願い待って、話を聞いてちょうだい。
    どこかへ行ってゆっくり話し合いましょ」
 Kim 「話し合うことなんてないわ」
Kery 「ごめんなさい、私にも立場があるの。わかってちょうだい」
 Kim 「わからない。自分の世界に戻りなさい」
Kery 「そんなこと言わないで。楽しみを分かち合った仲じゃない」
 Kim 「嘘よ、みんなの前で認めるのが、恥ずかしい仲でしょ」
Kery 「違うのよ。私だってあなたのように自信たっぷりに宣言したいわ。ホントよ。でも、私はあなたにはなれない。
    私は戦い続けて尊敬と今の地位を手に入れたのよ。もう一度初めからやり直せというの?」
 Kim 「誰がそんなこと言った?」
Kery 「お願いだから少し時間をちょうだい。気持ちの整理さえつけば、ねぇ、キム、待って」
 
20.強制収容を逃れて #155 "Fear Of Commitment"

 Kim 「アビー、裁判所へ行かないの?」
Abby 「え?」
 Kim 「お母さんの収容聴聞会で、あなた証言するんでしょう?」
Abby 「あぁ…、収容聴聞会?」
 Kim 「州の検事局から連絡なかった?」
Abby 「何があったの?」
 Kim 「実はね、お母さんが病院の入院措置に異議を唱えたので、聴聞会を開いて検討するのよ」
Abby 「で、退院もありなの?」
 Kim 「ありうるわ。自殺未遂は90日の収容理由に十分なるとは思うけど、場合に…」
Abby 「で、それはいつ開かれるんです?」
 Kim 「11時15分よ。裁判所で。」

 Kim 「入院治療が最善だとする主治医の勧告を無視して退院するのは、症状が悪化するリスクを承知の上だと認める宣誓書よ。サインして」
A'sm 「それで、薬はどうなるの? 処方箋はもらえます?」
 Kim 「まずは3日間出すわ。月曜に来て。それで異常なければ。次は1週間分」
A'sm 「わかった」
 Kim 「何がわかったの?」
A'sm 「電話は、してもいい?」
 Kim 「どうぞ」
A'sm 「はい」
 Kim 「いつでもいいわよ。話すだけでも」
A'sm 「はい」

Kery 「どうも」
 Kim 「なあに」
Kery 「あの…。精神科へ来ても見掛けなくて…」
 Kim 「そうなの。刑務所内の病棟の仕事が多いので…」
Kery 「大変ね」
Kery 「訴えが取り下げられたと聞いて…」
 Kim 「シャノン・アラスが、必要な治療を受けたあとで事実を打ち明けたの」
Kery 「よかった」
 Kim 「私に何か用?」
Kery 「怒ってるんじゃない?」
 Kim 「いえ、そんなことないわよ。悪いけど私忙しいの」
Kery 「そう、じゃあ…、よかったら、これ、中国料理のチキンのから…」
 
21.和解 #156 "Where The Heart Is"

 Kim 「何怒ってるの?」
Kery 「ああ、無責任男が考え違いして…」
 Kim 「他にも大勢いるわ。…家へ来たそうね」
Kery 「近くを通りかかったので、ちょっと寄ってみたの」
 Kim 「手紙を持っていたのに、どうして渡さなかったの?」
Kery 「渡すタイミングには思えなくて」
 Kim 「それはそうね、確かに」
Kery 「いつから付き合ってるの?」
 Kim 「少しよ」
 Kim 「ごめんなさい。ショックだったでしょ?」
Kery 「いえ、別にショックなんて…」
 Kim 「そう」

Luka 「ケリー」
 Kim 「じゃあ、気をつけて」
Luka 「警告を無視して帰った患者の…」
Kery 「あなたも」
 Kim 「ええ」
Luka 「すみません、話し中とは知らずに…」
Kery 「サインね」
Luka 「何か?」

Abby 「レガスピー先生」
 Kim 「あら」
Abby 「どうも」
Abby 「出来たら母の様子を聞きたいんでけど…」
 Kim 「あの、セラピーの内容についてはあなたに話せないわ」
Abby 「あたしも出席するといいとおっしゃったんじゃない?」
 Kim 「お互いのためになると思ってね、ええ」
Abby 「それじゃ、簡単な、見通しだけでも教えて下さる?」
 Kim 「何が心配なの?」
Abby 「ごめんなさい。母がよく、嘘をつくので…」
 Kim 「今日は1時よ」
 Kim 「無理して出なくていいのよ」

Abby 「遅くなって…」
 Kim 「いいのよ。歓迎するわ」
A'sm 「いらっしゃい」
Abby 「どうも」
 Kim 「他人のセラピーに立ち会う人の、気まずい思いは、あたしたちよく分かってるから」
Abby 「どうぞ、構わずに」
 Kim 「どう、このまま続ける?」
A'sm 「ええ、あ、今ね、レガスピー先生と、話してたの。色んな話の中から、どうすれば健康を維持できるかを考えて、
    バランスの取れた平静な状態を保つにはどうすればいいのか…。それであたし、家へ帰ることに決めたわ」
   ‥‥‥‥‥‥‥
 Kim 「お母さんの計画に反対なの?」
Abby 「いえ、反対じゃなくて…。あ…。あまりに…」
 Kim 「あまりに、なあに?」
Abby 「何も」
A'sm 「あたし、シカゴにいたくないし、フロリダにも戻りたくないの。あなたを頼ってばかりいたら、いつまで経っても私…」
Abby 「それはもう何百回も聞いたわ」

 Kim 「故郷に帰るのがなぜいけないの?」
Abby 「別に、ロマンチックですわ」
 Kim 「どうして喜ばないの?」
Abby 「あ…、どう言えばいいんですか。やった? 万歳? これで全ては解決、いいぞ? 何?」
 Kim 「じゃあ、解決策は?」
Abby 「そんなものないわ。あたしには、全然わからない。解決策などないの。
    これをまるで生活設計みたいに話したって意味ないと思います。現実味がなくて」
 Kim 「じゃあ、どうすればいいの?」
Abby 「わかりません。…いえ、ホントにわからないんです。困ったわ。でも、何きゃしなきゃならないから、どうぞ頑張って」

 Kim 「手はなんでもない」
Mark 「これを見て」
 Kim 「コーレス骨折?」
Mark 「本人は覚えがないんだ」
 Kim 「子どもはよく忘れるわ」
Mark 「パパも覚えてないって」
Mark 「面接どうだった?」
 Kim 「好戦的な少年ね」
Mark 「パパを見たら大人しくなったよ」
 Kim 「ええ、急に黙りこくってね。ドアの向こうにパパがいるのを知ってたみたい」
Mark 「ビクビクしてた」
 Kim 「そうは思うけど、でも、暴力はないと言ってるわ」
Mark 「耳の傷を見た? 耳をつかんで引きずってるんだ」
 Kim 「本人は覚えがないそうよ」
Mark 「あの傷を覚えてないわけがないだろ」

 Kim 「ああ、いた」
Abby 「どうも」
 Kim 「時間ある?」
Abby 「ええ、母がまたなにか?」
 Kim 「普通はこんなこと言わないんだけど…。ママに、もう一度チャンスをあげて」
Abby 「あげたつもりですけど」
 Kim 「あげようとして、逃げたわ」
Abby 「もう何百回も聞いたセリフだから」
 Kim 「今度はきっと違う」
Abby 「ほんと? どう?」
 Kim 「10年以上もセラピーを拒んでた彼女が、今度はその気になってるわ」
Abby 「素直には信じられない」
 Kim 「このまま話し合いをしないで、ママを追い返したら、幸せにはなれないわよ」
Abby 「あたしに責任を押しつけないで」
 Kim 「どして?」
Abby 「だって、病人は彼女よ」
 Kim 「わかった」
Abby 「でも、考えとく。今のこと」
 Kim 「そう」

 Kim 「しかし、口の達者な子ね」
Mark 「両眼の頭骨に、治癒した螺旋骨折が見つかったよ」
 Kim 「やっぱりそう」
Mark 「大当たりだ」
Kery 「キム」
 Kim 「あら、ケリー」
Kery 「あの、これあなたに」
 Kim 「何かしら」
Kery 「私の思いを綴ってあるの。今となっては、どうでもいいことだけど、あなたには私の気持ち、知っておいてもらいたくて」
 Kim 「わかった」
 
22.凶悪犯人 #157 "Rampage"

 3 宇宙人襲来 .... 4 ベントン 窮地に立つ .... 6 突然の訪問 .... 7 だれか助けて .... 8 私たちが踊るダンス .... 9 最高の贈り物
 11 疑い .... 12 後悔 .... 14 森の中の散歩 .... 15 告白 .... 16 魔女狩り .... 20 強制収容を逃れて .... 21 和解 .... 22 凶悪犯人


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