| |
BOOK CLUB / PLANE CRASH
JULIET: マフィンを焼いてたら、火傷しちゃって
ADAM: それは文学じゃなくて、ポップコーンだよ
AMELIA: どうして文学じゃないのか、ぜひ聞きたいわ
ADAM: 比喩が使われてない
It's by-the-numbers religious hocum-pocum.
AMELIA: 比喩がない?
ADAM: SFだよ、だからこの場にベンがいないんだ
JULIET: ちょっと
ADAM: 本を決めるのは主催者だってのは知ってるよ
でも、実際、彼はトイレでだってこの本は読まない
JULIET: そうよ、私が主催者で本を選ぶ番
で、これが私の愛読書なの
あなたが気に入らないなんてわくわくするわ
ベンの気に入らないものを選んで落ち込むなんて馬鹿よね
どんな本でも自由に選べるはずなのに
JULIET: 玄関に!
GALE: グッドウィン、後方部がどこに落ちたかわかるか?
GOODWIN: ああ、たぶん海のあたりだろ
GALE: それなら走っていけば1時間で着くな
イーサン、おまえは機体の方を見つけるんだ
もしかしたら生存者がいるかもしれない
その中に入り込むんだ
何か聞かれたら適当に話をでっち上げろ
聞かれなかったら黙ってるんだ
よく聞いて、学ぶんだ、取り込まれるんじゃないぞ
3日後に乗客リストが欲しい
さあ
GALE: もう私が読書会に行く必要はないようだな
JACK'S CELL
JULIET: やめなさい
JULIET: こんにちは、ジャック
ジュリエットよ
JULIET: ジャック、私の声が聞こえる?
それが答え?
JACK: 仲間はどこなんだ?
JULIET: そこから降りるのが先よ
JACK: 降りて欲しいなら、こっちへ来て降ろしてみろよ
JULIET: 話をしてくれると嬉しいんだけど
JACK: 仲間がどこにいるか教えろよ
JULIET: チェーンから離れるならそうするつもりよ
JACK: 俺が馬鹿だと思ってるんだろ
JULIET: 馬鹿だなんて思ってないわ、ジャック
頑固なだけでしょ
JACK: なんだ?
俺に話しかけてても、聞こえないんだ!
JULIET: お腹すいてるでしょ
これを持ってきたわ
手順を言うわ
あなたはドアの反対側の壁に背中をつけて座る
私はドアを開けてトレーを置いていく
出来るわよね?
JACK: あんたの食事はいらない
JULIET: そう、美味しいサンドイッチなのに
JACK: インターホン越しに話しかけてくる奴にやめろと言ってくれ!
JULIET: たぶん、あなたは自分で思ってるより空腹なんだわ
そのインターホンはもう何年も動いてないわ
JACK: あれは、あのボタンはなんのためのだ?
JULIET: 緊急用よ
JACK: 誰が俺を監視してるんだ?
JULIET: ドアを開けられるように背中をつけて座ってくれる?
せっかくの出来たてなんだから
JACK: あんたにやるよ
JULIET: 仕事はなにをしてるの?
なにが専門?
JACK: I'm a repo man.
金を返さないやつらがいたら銀行でそいつらのものを集める
俺は庶民なんでね、そういう暮らしが好きなんだ
JULIET: 結婚してるの?
JACK: いいや
何が言いたいんだ
あんたはどうなんだ?
サンドイッチを作ることがあんたの仕事なのか?
JULIET: 私が作ったんじゃないのよ
ただ楊枝をさしただけ
飛行機が墜落した時、どこから乗ってたの?
JACK: シドニー
JULIET: そこで何を?
JACK: 父親を連れて帰ってた
JULIET: それだけのためにわざわざオーストラリアまで?
JACK: 親父は死んだんだ
JULIET: ごめんなさい
JACK: そう言うだろうと思った
ありがとう
JULIET: 信じて、ジャック
私はあなたを傷つけないわ
JACK: 一体、ここで何が起こってるんだ?
JULIET: あなたをここに連れて来たとき使った薬は
ひどい脱水症状の副作用があるのよ
頭痛がして、のどが痛いでしょ
早く食べるか飲むかしないと幻覚が見えてくるわよ
JACK: あんた医者なのか?
JULIET: いいえ、I'm a repo woman.
No strings attached.
あなたは何も答えなくていいのよ
ただ奥の壁に背中をつけて座っていれば何もしなくていい
私にそこのドアを開けさせて、そしたらこれを置いて出て行くわ
私の言うとおりにしたら、負けたことになるって思うんでしょ
そんなことないから
何か食べないと
どうする?
JULIET: ありがとう
JACK: 出口はどこだ?
JULIET: やめなさい、ジャック
やめて
JACK: ドアを開けるんだ
JULIET: いやよ、出来ないわ
出来ないのよ、ジャック
開けたらみんな死ぬのよ
開けられない
JACK: 開けるんだ!
JULIET: 出来ないってば!
誓ってもいいわ!
GALE: 彼女は本当のことを言ってるよ
JACK: 本気で彼女を殺すぞ!
GALE: いいだろう
彼女にドアを開けさせればいい、そうすりゃ死ぬさ
私たちみんながな
JULIET: こっちよ、ジャック
JULIET: ボタンを!
黄色いボタンを
JACK: 水族館みたいだな
JULIET: なに?.
JACK: この音はなんだ、鮫か?
JULIET: イルカもよ
JACK: ここは水の下なんだろ?
JULIET: ええ
JACK: Dharma Initiative の施設の1つか?
JULIET: Hydra って呼ばれてるわ
JACK: 結局は同じ事だろ
JULIET: 確かに昔はそうだった
大事なのは自分たちが誰だったか、じゃなくて
自分たちが誰なのか、ってことだけなの
あなたが何者だったか知ってるわ、ジャック
JACK: あんたは俺のこと、何も知らないだろ
JULIET: ロサンゼルスにあるセバスチャン病院の外科医であることも
コロンビア大学の医学部をみんなより1年早く卒業したことも
1度結婚して、離婚訴訟になったことも知ってるわ
父親がシドニーで亡くなったのも
検死報告書のコピーだって持ってるわ
JACK: どうやってそれを…
JULIET: とにかく手に入れた
JACK: それは何だ?
JULIET: あなたの人生よ
JACK: 俺だけじゃなくて、家族や、友達に関しても?
JULIET: 全部よ
JACK: なら知ってるのか、別れた妻のことも?
JULIET: サラ
ええ、彼女に関しては何でも知っているわ
何が知りたいの?
JULIET: ジャック、ジャック
知りたいことは何?
JACK: 彼女は、彼女は幸せだったのか?
JULIET: ええ、とても幸せだったわ
食べ物と水を持っていきたいんだけど
今回は行儀良くしてくないと
出来るわよね?
背中をつけて座って、さあ
GALE: よくやった、ジュリエット
JULIET: どうも、ベン
|